2021.7 第47回人権理事会特集号:女性の人権に関する年次全日討論より、第2パネルディスカッション
GWI UPDATE 2021年7月
第47回人権理事会特集号
女性の人権に関する年次全日討論より、第2パネルディスカッション
COVID-19パンデミックからの男女共同参画の社会経済の回復
以前からの格差が深まり、COVID-19への対応における意思決定に等しく関与していないために、COVID-19によってもっとも影響を受けているのは女性たちである。チリの女性及び男女共同参画担当大臣、Mónica a Zalaquett Said閣下は、女性はパンデミックに対応する権限を与えられた人々のうちわずか24%にしか相当していないことを示した。それに加えて、COVID-19は特に女性に仕事の面で重大な損失をもたらした。 危機の前には、チリは女性の労働市場参画において史上最大の53.3%に達していた。しかしながら、すでに2020年6月には、パンデミックは41.2% まで女性たちを後退させた。それは約90万人の女性が労働人口から脱落したことを意味する。彼女はチリの状況が他の国と異ならないと指摘した。この劇的な状況に直面して、チリ政府は経済再生に向けてジェンダーに対応したアプローチに熱心に取り組んでいる。そのため、暴力、健康、景気回復及びケアに焦点を当てる「COVID女性会議」が創設された。
国連人権高等弁務官Michelle Bacheletは、女性の経済的安全を保護し、推進させる、回復のための取組みを優先させるよう勧告した。彼女は各国の政府に公共空間の安全と女性と女児の参画を促した。
もう一人のパネリスト、国連ウィメンのアジア・太平洋地域事務所長Mahammad Naciri氏は女性ケアワーカーたちの保護の重要性を強調した。彼女らは必要不可欠な労働者(エッセンシャルワーカー)として認められる必要がある。Mahammad Naciri氏によって提起されたまた別の重要な問題は、介護する者への社会的な保護を拡大する必要である。彼はそれが低収入の女性と失業中の非正規労働者のための現金給付を意味すると説明した。(7/21)
GWI会員広場: 職場におけるセクハラ
インド大学女性連盟及びエジプト大学女性協会~インド連盟会長 Ranjana Banerjee 寄稿
GWI NFAの会員広場のイニシアティブの一貫として、インド大学女性連盟(IFUWA)とエジプト大学女性協会(EAUW)が職場のセクハラについてNFA同志で取り組むプロジェクトのために会した。この企画は、このきわめて重要な領域に対処するため、確立した方策を立案し、実行し、応用することを目指す、NFA同志のプロジェクトが開発可能なことを立証した。このイニシアティブは2つのGWI 加盟国の会員間の友好と仲間意識の形成に成功した。 IFUWAとEAUWにより3回のウェビナーが創設され、主催された。フィナーレは5月29日の合同ウェビナーだった。それらのウェビナーは、両国において職場のセクハラに直面する専門職の女性たちに共通の問題を取り扱った。このプロジェクトは、司法制度の効果的役割、女性中心のNGOの役割、それとともに問題に対処する仕組み、さらに女性を保護する法律を周知する政府の役割を強調した。「このプロジェクトは、女性たちが職業生活上で仕事の維持が問題になる不安定に苦しんでいることを私たちに認識させました」とBanerjeeは語った。「今日の世界で安全な職場はですべての女性にとって非常に必要とされる課題です。異なるNFAに属する75名の会員が参加しました。本会への出席に対してGWI会長と理事各位にお礼を述べます」と彼女は付け加えた。(7/7)
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