1. HOME
  2. 大学女性協会とは
  3. 季節の便り(第13回)

大学女性協会とは

JAUW Information

~季節の便り~

Seasonal news

「季節の便り」は、季節ごとに替わる、JAUWの理事・監事、各委員長・支部長などからの寄稿ページです。
皆様 どうぞお楽しみに!
執筆はウェブサイト管理委員会からご依頼いたします。
寄稿いただける方についての情報も委員会までご連絡ください。
ウェブサイト管理委員(長谷川、鈴木千、秋光、岩村、中道、穐田、梅田、浦田、鍋倉)

 「杜の都」仙台から

  ここ「杜の都」仙台は美しい新緑の季節を迎えました。今回は仙台に関する3つのお話をご紹介したいと思います。

 仙台は「杜の都」と呼ばれていますが、その由来は、伊達政宗公の時代にさかのぼります。政宗公は家臣たちに、飢餓に備えて、屋敷内に栗、柿、梅などの果樹を、また、隣との境に杉を植えることをすすめたそうです。明治時代になると、街の緑の景観の整備も行われ、明治 42 年の観光案内書には「森の都」と記されていたそうです。仙台空襲により、それまでの緑の景観は失われてしまいましたが、その後の復興により、青葉通り、定禅寺通り、西公園など街に美しい緑が戻りました。

 日本で初めての女子大学生は、1913 年に仙台で誕生しました。東北大学(当時、東北帝国大学)に3名の女子学生が入学しました。当時の日本ではまだ女子の大学入学は認められていなかったのですが、国内外から多くの優秀な学生を集めるため「門戸開放」の理念を掲げた初代総長の精神を受け継ぎ、第 2 代総長が入学を許可したそうです。

 仙台の姉妹都市の一つにアメリカのリバーサイド市があります。大学女性協会(当時大学婦人協会)仙台支部の活動が契機となり、提携がなされました。1951 年、支部の事業の一つとして、母の日に育児院、少年院、アメリカ病院にカーネーションの花を持って慰問を行 っていました。リバーサイド市出身の兵士がこれに感動して、リバーサイド大学婦人協会会員の母親に手紙を書きました。このことがきっかけとなり、リバーサイド婦人協会を含む 17の各種婦人団体から、30 年にわたり女子学生のための奨学金が贈られました。この奨学金事業がきっかけでリバーサイド市と仙台市は姉妹都市となったそうです。

 仙台支部は本部設立の翌年 1947 年に発足いたしました。高齢化や会員減少で活動が停滞していた時期もあったそうですが、素晴らしい先輩方のお力で現在まで続いております。先輩方の築いた歴史を大切に引き継ぎ活動していきたいと思います。

仙台支部長 相澤 富美江
2024年6月15日

 

季節の便り アーカイブス→