2022年6月 2022年の女児/3つの遵守すべき国際デーに注目
GWI UPDATE 2022年6月
2022年の女児
女児に投資することは当然のことであり、女児の教育に投資することは大きな利益をもたらします。女性と女児は、どこにいても、平等な権利と機会を持ち、暴力や差別のない生活を送ることができなければなりません。GWIの新しい力強い提言書は、2022年の女児に関する重要な情報を提供し、女児に対するGWIの提言をしっかりと主張しています。「2022年の女児」を読むには、ここをクリックしてください。 調査、レイアウト、デザインはLouise McLeod GWI提言兼教育担当副会長によるものです。
北京宣言
国連創設50周年を記念して1995年に採択された北京宣言は、女児の権利を具体的に公布した最初の国連宣言でした。その結果として得られた行動綱領は、女性と女児、男性と男児に対する男女平等と機会均等の拡大を確保するために緊急の行動が必要とされる12の重要領域を明確にしました。「女児」はその重要領域の一つです。
女児と人権
女児の権利は、子どもの権利条約の中で定められており、次のような基本的権利が含まれています。差別禁止の権利、生存及び発達の権利、有害な影響や虐待や搾取から保護される権利、そしてまた、性差別、出生前の性別選択、女性の性器切除、児童婚のような女児に特有なこれらの権利の侵害から守られることに加えて、家庭や文化的及び社会的生活への全面的参加の権利などがそれにあたります。
全ての子どもは平等に教育を受ける権利があります。
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- 初等教育は無償でなければなりません。
- どの子も中等教育および高等教育が受けられるようにすべきです。
- 子どもたちは可能な限り最高レベルの学校に行くように奨励されるべきです。
- 学校でのしつけは、子どもの権利を尊重すべきで、暴力を振るってはいけません。
- 子どもの教育は、子どもたちが自分の個性、才能、能力を十分に伸ばすのに役立つべきです。
- 自分自身の権利を理解し、他の人の権利や文化や違いを尊重することを子どもたちに教えるべきです。それは彼らが平和に暮らし、環境を保護するのに役立つはずです。
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権利の他に、社会的保護、教育、適切な健康管理、栄養のある食べ物、安全な飲料水を含むきれいな水の利用権、衛生、技能開発もまた女児のエンパワーメントに必要です。
しかし、2022年の今日においても、多くの文化圏や社会で、女児は依然として基本的ニーズだけでなく人権も否定されています。UNICEFによると、何百万人もの子どもたち(特に女児)が十分な健康管理、栄養のある食べ物、教育,そして暴力からの保護を否定され続けています。女児に対する不平等は、デジタル技術の台頭、環境の変化、COVID-19の大流行、長引く紛争、集団移住などの世界的な変化によっても悪化しています。女児が世帯の主な稼ぎ手となったり、幼い弟や妹の世話をしたりするなど、子供が世帯主である世帯で成人の責任を負わなければならない極端な状況下では、結果として生じる貧困や暴力が女児のさらなる発達を妨げて、深刻な状態です。
女児自身に影響を及ぼすことを決定する場への完全で平等かつ有意義な参加に加えて,女児のエンパワーメントや女児への投資は、差別や暴力の連鎖を絶ち、また、女児の人権や基本的自由の完全かつ効果的な享受を促進し、保護する際のカギとなります。
GWIが3つの遵守すべき国際デーに注目
ここ数週間で、世界には3つの重要な遵守すべき国際デーがありました。6月12日の児童労働に反対する世界デー、6月19日の紛争下の性的暴力根絶のための国際デー、6月20日の世界難民の日です。これらの日が経つにつれて、女子教育に対する重大な障壁について、年中ずっと認識を高め続けることが重要になっています。たとえば、今日では10人に1人の子どもが児童労働に関わっていることを覚えておく必要があります。さらに、児童労働に従事している子どもの推定3人に1人が学校に通っていません。子どもは発達初期には怪我に対して特に脆弱であり、毎年約22,000人の児童労働者が職場で死んでいます。GWIは、特に児童労働に反対する世界デーに注目して、児童労働を防止するための社会的保護制度の重要性に関してプレスリリースを発行しました。 GWIは、ここからプレスリリースにアクセスすることをお勧めします。
同様に、社会が覚えておかねばならないのは、紛争地帯の女性と女児の苦しみが、紛争下の性的暴力根絶のための国際デーの範疇を超えて拡大していることです。これには、紛争のために学校を休んでいる女児が、現在世界中に3,900万人いるという事実が含まれています。これらの数字に加えて、2021年以降の紛争関連の性的暴力を報告している生存者の97%は女性と女児です。
また世界の人々は、世界難民の日の通常の意味を超えて、7,950万人が避難しており、その半分が女性と女児であることを忘れてはなりません。さらに、難民の女児のたった約25%しか中等学校に通っていません。したがって、時間が経ち、最近の遵守すべき国際デーが更に遠のくにつれて、これらの問題が1年の重要な日の単なるタイトルではなく、実際の女性と女児が世界中で直面している事実上の問題であることを覚えておくことが重要です。 提唱者になるのに遅すぎることは決してありません。これらの最近の遵守すべき国際デーに関するGWIソーシャルメディアの投稿を共有するには、ここをクリックしてください。遵守すべき国際デーに関するその他の投稿については、Facebook、Twitter、LinkedIn、InstagramでGWIをフォローしてください。
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