2022年9月 GWIはUNESCOと連携してインフォグラフィックで国際識字デ―を祝う
GWI UPDATE 2022年9月
GWIはUNESCOと連携してインフォグラフィックで国際識字デ―を祝う
1966年、UNESCOは持続可能な社会にとって読み書きの重要性を広く知ってもらうために9月8日を毎年祝う国際的な記念日として国際識字デーと宣言しました。改善がなされているとは言え読み書きのできない人が世界中に7億9600万人おり、そのうち3分の2を女性が占めています。彼女たちはまだ基本的な読み書きの技能に欠けています。COVID-19の感染拡大により、ほぼ2400万人が義務教育へ戻れそうにありません。その内、1100万人は女児や若い女性です。ILD(国際識字デー)は回復力を構築し、すべての人に質の高い公平で包括的な教育を保証するため識字学習スペースの根本的な重要性を再考する機会です。GWIはUNESCOと連携して、2022年のテーマ「識字学習スペースの変革」に重点を置いて国際識字デーを記念します。ここをクリックしてILDのインフォグラフィックをご覧いただき拡散ください。
<インフォグラフィックより>
GWIは、コロナ終息後に女性や女児が『よりよく立ち直る』ために、資金提供を増やして、女性や女児が社会に進出できるように識字能力向上プログラムを実施するよう国家に要請します。
UNウィメンによれば、7億9600万人の成人と若者が基本的な識字能力を欠いています。
68か国のデータによると、女性の教育が子どもの生存を決定する重要な要素であることが分かります。
パキスタンでは、学校への道のりが500m遠くなると女児の就学率が20%減少します。
エジプト、インドネシアといくつかのアフリカ諸国では、地方のコミュニティに学校を建設することで、女児の就学率が向上しました。(UNウィメン、2022)
タイでは、総人口のほぼ93%の国民は読み書きができます。
世界で読み書きができない7億9600万人のうち女性が3分の2以上を占めています。
ラテンアメリカやカリブ地域では、教育を受けていない母親を持つ子どもは、中等教育または高等教育を受けた母親の子どもより死亡率が3.1倍高く、初等教育を受けた母親の子どもより1.6倍高くなっています。
本を読むことは、テレビゲームをすることよりも 6倍 ストレスを軽減します。
1日20分本を読むだけで、1年間で180万語を読むことになります。(国連)
世界中で、1億2900万人の女児は学校へ行っていません。その内訳は3200万人が初等学校年齢、3000万人が中等学校年齢と6700万の高等学校年齢です。
紛争の影響を受ける国では、影響を受けていない国に住んでいる女児より学校に通うことができない可能性は2倍以上です。女児教育には、貧困、児童婚、ジェンダー規範、ジェンダーに基づく暴力、劣悪な公衆衛生設備など、多くの障害があります。行動が求められています!
読み書きの能力のためのGWIアクション
GWIは、Bina Roy Partners in Development (BRPID:ビーナ・ロイ)、Teachers for Rural Futures (TFRF)、Hegg Hoffet for Displaces Women Graduates、GWI International programme などの識字能力向上プログラムを通じて、女性と女児のエンパワーメントに取り組んでいます。
・2016 年以来、GWI は 30 以上のビーナ・ロイプロジェクトを成功裏に実施し、何千人もの読み書きのできない女性や女児に読み書きを教えてきました。
・TFRF プログラムは、ウガンダの農村部に住む 8 人の若い女性を後援し、教育分野の研究を修了することに成功しました。 教師になることで、若い女性たちは女児を指導し、地域社会に識字能力を広めることができました。
「識字能力は女性の自信を高めて、女性の自立と権利主張の基礎となります」、とGWI財務担当副会長、Katharina Strub博士は述べています。
女児であれ男児であれ、世界中のすべての子どもたちが、いかなる形態の性差別もなく読み書きすることができ、能力を最大限発揮できるようになるべきである」、GWI会長Terry Oudraad氏の言葉。
「読み書きができると、女性は貧困から立ち上がり、健康な家庭を築き、女性の権利に対する意識を高めることができます」、GWI副会長、アドボカシーおよび教育担当のLouise McLeod氏の言葉。
低所得国の女児が教育を受けたなら、児童婚の64%が避けられ、子どもを持つ未成年の女児が59%減ります。
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